Patterning

Patterning

テキスタイルに魂を吹き込むパターンメイキング

 ニットにパターンは必要ない、と言われることがある。けれど私たちは、あえてそこから始める。平面の編み地を、立体の衣服へと引き上げるために。寸法だけでは届かない意図を翻訳し、服としての完成度を設計する。それが、ウメダニットのパターンメイキングである。

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パターンド・ニットという歴史

 ニットは、成型編みの世界では「パターンがない」と言われることも多い。目数とゲージが、そのまま寸法になるからだ。けれど私たちは、パターンを起点にニットを考えてきた。四角く編んだ生地にパターンを当て、裁断し、布帛のように仕立てていく、パターンド・ニットである。それに加えて、今はその視点で成型編みのパターンも引く。素材がニットか布帛かの違いではなく、「服として成立させる」技術の総合に、私たちは賭けている。

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意図を形にする翻訳

 パターンは設計図であると同時に、意図の翻訳でもある。数字の寸法だけでは拾いきれない、伸縮のニュアンス、落ち感、着たときの高揚感。それらを形に変えるためには、編み地の性格を想像しなければならない。編地見本が十分にないまま進むことも多い。だから悩む。でも編地とパターンが噛み合った瞬間、服は急に生き物のようになる。平面になりがちなニットを、立体の気配へ引き上げる。それが私たちのパターンメイキングだ。

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3Dが縮める距離

 さらにいま、3D CADがその翻訳を加速させている。アバターに一度着せ、丈を10cm伸ばせば、画面の中で服が呼吸を変える。言葉の曖昧さを、視覚の共有へ置き換える。“感覚から始まる依頼でも、初速の完成度を上げることができる。回り道を減らすことは、効率のためだけではない。意図を損なわず、最短で届けるために。テキスタイルに魂を吹き込むのは、糸だけではない。パターンという“ことば”でもある。

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